懐疑論思想チップセットを埋め込んでやる。


by l-game
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

オタクとは何か。

  ある定義:オタクやオタク文化が謂れのない迫害にあっている時、自分の事として腹立たしいと思う人がオタク。

  この論法をより形式化すると次のようになる。

  ○Aが謂れのない迫害にあっているときに腹立たしいと思うすべての者はAである。
  ○Aでないならば、Aが謂れのない迫害にあっているときに腹立たしいと思わない。

  したがって、この論法が正しいならば以下のことが導かれる。

  ◇黒人や黒人文化が謂れのない迫害にあっている時、自分の事として腹立たしいと思う人が黒人。

  これを白人に適用したのが下記である。

  ◆黒人や黒人文化が謂れのない迫害にあっている時、自分の事として腹立たしいと思う白人は黒人である。

  !?

  「黒人」と「白人」という部分にはほかの語と入れ替えてもよい。非常に滑稽な命題が量産されるであろう。

  ただし、冒頭の定義が依拠している形式は、オタクのように、曖昧で、明確に規定されていない対象に限定されるものであるという可能性はある。(白人や黒人は、呼称自体は便宜上のものであるが、おそらく背後から生物学によって支えらている。)


  追  記


  本文についてOtabaにも投稿したところ、以下の反論があったので掲載し、再反論する。

はじめまして、コメントさせていただきます。長文でもうしわけありません。

論法を形式化するときに、冒頭で「自分の事として」という一文を抜いたのは意図的にでしょうか。

Aが謂れのない迫害にあっているときに→「自分の事として」←腹立たしいと思うすべての者はAである。

自分の事としてというのは、「まるで自分の事のような気分になってしまう」という意味だと思いますが。

付け加えてから当てはめると、黒人が迫害されているときに、「ああ、これはなんだか自分が言われているような気がするぞ」と思う白人は居ないので、適用できない気がします。

黒人や黒人文化が謂れのない迫害にあっている時、腹立たしいと思う白人は「他人の事ながら」腹立たしいわけで、自分の事ながら腹立たしい訳ではないので、当てはまりません。

この定義自体に賛成するわけではないですが、
普段「俺はオタクじゃない」と言っている人が、オタクが迫害されているのを見て、「なんか俺が叩かれている気がする、ムカつくわ」と思ってしまったら、あんた自分で自分がオタクって無意識に認めちゃってますよ。
って事が言いたいんだと思いますが、それなりに真実をついている気が。

ちなみに当てはめるときにも致命的なミスがあるように思います。

AやA文化が謂れのない迫害にあっている時、自分の事として腹立たしいと思う人がAとなっている文章に白人と黒人を当てはめていますが、これは。

AやA文化が謂れのない迫害にあっている時、自分の事として腹立たしいと思うB人がA

Aだけで論理を作っていたところに突然Bです。

このような形に書き換わっているように思います。この形式は最初の形から逸脱しており、非常に滑稽です。

オタクやオタク文化が謂れのない迫害にあっている時、自分の事として腹立たしいと思うアルミ缶がオタク

この形です。もちろんアルミ缶はオタクではありません。物です。
ちなみに。なぜか新しく加えられたBの要素を取り除いたもの

■黒人や黒人文化が謂れのない迫害にあっている時、自分の事として腹立たしいと思う人は黒人である。

以外に普通です。
この人が生物学的に自分のことを誤解していなければ、論理的な穴はありません。(多分)

  この反論の論点は2つである。以下に再反論とともに示す。

  (1) 私が示した論理形式は、私が取り上げた定義の論理形式と異なる。
   ⇒私が想定していた状況は、他者の言明は彼が採用している誤った前提や世界了解に基づいて行われているのだと判断したときに、自らがその言明の対象(ここではオタク)となるという認識(自らの主観を通した他者の主観)を持つに至り、その結果として腹立たしく思うというものである。また、「黒人が迫害されているときに、『ああ、これはなんだか自分が言われているような気がするぞ』と思う白人は居ない」というのは独断である。(論理の話をしているのであるから、反論者の実感やそれに基づく結論など知ったことではない。)
  (2) 私が示した論理形式の適用の仕方は誤っている。
   ⇒具体的には、「黒人や黒人文化が謂れのない迫害にあっている時、自分の事として腹立たしいと思う白人は黒人である。」の白人の部分が誤っているとのことであるが、「この人が生物学的に自分のことを誤解していなければ、論理的な穴はありません。(多分)」と自ら補足しているとおり、独断による反論となっている。また、「この人が生物学的に自分のことを誤解していなければ」という部分自体も、生物学が絶対確実に正しいと論証できない限り独断である。なお、私が「黒人」、「白人」という語を持ち出したのは私の主観(この主観には、私の主観を通した他者の主観を含む)による分類に基づくことを付記しておく。
[PR]
by l-game | 2009-03-02 06:19 | 懐疑論思想チップセット